てんさい【甜菜】
読者カード 用例 2024年11月01日 公開
用例: | 蔗糖はわれわれの日常使つてゐる白砂糖のことで、主に甘蔗や甜菜(さたうだいこん)から製造することは今日常識といつてもよからう。〔第二部・一〕(82ページ本文9行目)日本でも北海道で栽培される甜菜(テンサイ)(さたうだいこん)や〔第二部・九〕(175ページ本文9行目) |
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『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫 | |
語釈: | 〔名〕植物「さとうだいこん(砂糖大根)」の異名。《季・秋》 |
コメント:第二版の用例(1882)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。二つ目の例では、「てんさい」とルビがある例です。
編集部:第2版では、『郵便報知新聞』明治15年(1882)1月24日付け記事の例が添えられていますね。ルビのある例が優先されます。ちなみに、「砂糖大根」の語釈は「アカザ科の二年草でフダンソウの変種。地中海沿岸原産で、わが国へは明治五年(一八七二)ごろ渡来し、主に北海道で栽培されている。高さ〇・六~一メートル。根はいちじるしく紡錘形に肥厚し、径一〇センチメートル、長さ三〇センチメートルぐらいになる。葉は群がって生え、長卵形で縁は波状。夏、梢上に黄緑色の細かい花を密集した円錐形の花穂をつける。根から甜菜(てんさい)糖を製造。また食用、家畜の飼料にもなる。さとうぢさ。てんさい。ビート。学名はBeta vulgaris var. vulgaris 《季・秋》」となっています。
著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1940年
著者・作者:服部靜夫
掲載ページなど:82ページ本文9行目、175ページ本文9行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕
発行元:岩波書店