てんかとう【転化糖】
読者カード 用例 2024年11月01日 公開
用例: | 蔗糖が分解して葡萄糖と果糖とになることを別に轉化といひ、生じた糖の混合物を轉化糖といふことがあるが、これは蔗糖の水溶液の旋光性の方向が右旋性であるのに、葡萄糖と果糖との混合物は左旋性を示すからである。 |
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『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫 | |
語釈: | 〔名〕ぶどう糖と果糖の等量混合物。蔗糖を加水分解すると得られる。この反応の前後で旋光性が右から左へ移るので、転化という名がついた。蜂蜜に多量に含まれている。蔗糖とは異なった味があり、甘味も強いために、菓子や食品の製造に使用されているが、吸湿して固まる性質が強く、取り扱いは多少不便。〔第二部・一〕 |
コメント:第二版では辞書類(1900)のみで、文例が載っていないので。
編集部:第2版では、桜井錠二・高松豊吉『稿本化学語彙』(1900)の例が添えられています。
著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1940年
著者・作者:服部靜夫
掲載ページなど:82ページ本文11行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕
発行元:岩波書店