日国友の会

たんげい【端倪】

読者カード 用例 2024年11月02日 公開

2023年09月16日 ubiAさん投稿

用例:一面生物の現象の複雜微妙で端倪すべからざることを物語つてゐるともいへよう。〔第二部・一〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕(3)(─する)推測すること。測り知ること。多く「端倪すべからず」の形で、容易に測り知るわけにはいかない意に用いる。

コメント:第二版には多くの例が載っていますが、語釈にある「多く「端倪すべからず」の形で、容易に測り知るわけにはいかない意に用いる。」の例としては、漢文を除いて第二版の用例(1946~48)よりさかのぼるので、とりあえず。

編集部:ご指摘のように「端倪すべからず」の形の例としては、埴谷雄高『死霊-二章』(1946-48)の例よりも、8年さかのぼることになります。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:85ページ本文12行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店