チアンかカリウム【—化—】
読者カード 項目 2024年11月02日 公開
用例: | ところがこのパパインにチアン化カリウム(豫め鹽酸で中和する)を混ずると〔第二部・一〕 |
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『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫 | |
語釈: | 〔名〕「シアンかカリウム(—化—)」に同じ。 |
コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1904、「シアン」化「カリウム」)(1914、シアン化カリウム)よりも新しいですが、表記が異なるので。
編集部:「シアン化カリウム」の異形と考えられますが、「チアン化カリウム」で引こうとすると、語頭の音が五十音順では離れてしまうことと、原語名がドイツ語Zyan由来とも考えられるので、とりあえず、別項目としておきましょう。ちなみに、「シアン化カリウム」の語釈は「(カリウムは ドイツ Kalium)カリウムのシアン化物。化学式KCN 無色、等軸晶系の塊状または粉末。潮解性をもち、水に溶けて加水分解する。猛毒。銀・銅などの電気めっき、湿板写真の定着、分析試薬などに用いる。青酸カリ。青酸カリウム。青化カリウム」となっています。
著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1940年
著者・作者:服部靜夫
掲載ページなど:87ページ本文13行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕
発行元:岩波書店