日国友の会

はつたけ【初茸】

読者カード 用例 2024年11月02日 公開

2023年09月18日 ubiAさん投稿

用例:食用蕈のはつたけは傷がついたり折れたりした部分が藍青色に變るが、〔第二部・一〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕(「はったけ」「はつだけ」とも)担子菌類ベニタケ科のキノコ。日本特産で、夏から秋にかけ、アカマツ林内地上に発生する。全体は淡赤褐色、傷つけると青藍色に変わるため、普通は所々がしみになっていることが多い。傘は径三~一五センチメートルで濃色の環状紋があり、初め扁平、のち縁はやや下に巻くが中央がくぼみ、漏斗状になる。柄は中空で、太いがもろい。広く食用とされる。和名は、秋の早い時期に採れるところからという。あいたけ。あおはち。あおはつ。学名はLactarius hatsutake 《季・秋》

コメント:第二版の用例(1603~04、Fattaqe (ハッタケ))(1696、初茸)(1876~77、青頭(ハツダケ))より新しいですが、見出しの「はつたけ」の読みがわかる例がないので。

編集部:第2版では、見出しどおりの語形「はつたけ」の例が入っていませんね。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:91ページ本文8行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店