日国友の会

ペルオキシダーゼ

読者カード 項目 2024年11月06日 公開

2023年09月18日 ubiAさん投稿

用例:カタラーゼ、オクシダーゼとその作用が似てゐる酵素にはなほペルオクシダーゼ(過酸化酵素)といふものがある。〔第二部・一〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕(英 peroxidase)過酸化水素の分解にあずかる酵素の一つ。多くの植物に分布しているが、動物組織中にはあまり存在が知られていない。〈略〉西洋ワサビのペルオキシダーゼが最もよく知られ、結晶化された。1分子に1個の作用基プロトヘミンが含まれている。分子量は約44,000.(cf.旺文社 生物事典「ペルオキシダーゼ」)

コメント:第二版には項目が載っておらず、辞書類からの投稿例(1935)よりも新しいですが、文例の投稿例(1956)よりもさかのぼるので、とりあえず。語形が異なる例なので。

編集部:2008年8月6日付けで、末広鉄男さんに、石原純『理化学辞典』(1935)の例をご紹介いただいていますが、文例としては、2022年9月26日付けでご紹介いただいている江上不二夫(編)『生命の起源と生化学』(1956)よりも16年さかのぼることになります。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:92ページ本文8行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店