日国友の会

ちょうびせいぶつ【超微生物】

読者カード 項目 2024年11月09日 公開

2023年09月20日 ubiAさん投稿

用例:その意味でヴィルスを超顯微鏡的微生物ともいひ、超微生物、視外微生物ともいふ。〔第二部・二〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕「ウイルス」に同じ。

コメント:投稿例(1956)よりもさかのぼります。日本大百科全書(ニッポニカ)「微生物」に、「(なお、ウイルスは電子顕微鏡的に微小であるため、超微生物といわれることもある)」と載っています。

編集部:2022年10月9日付けで、川喜田愛郎『生物と無生物の間』(1956)の例をご紹介いただいていますが、16年さかのぼります。ちなみに、「ウイルス」の語釈は「(ドイツ Virus 元来ラテン語)((ビールス・ヴィールス)) (1)濾過性病原体。細菌濾過器を通過し、電子顕微鏡でないと見られない微粒子。核酸としてDNAかRNAの一方をもち、遺伝物質のみから複製される。大部分はエネルギー生産系を欠き、宿主のリボゾームを蛋白質合成に利用する。寄生する宿主によって動物ウイルス、昆虫ウイルス、植物ウイルス、細菌ウイルスに大別される。天然痘、麻疹、狂犬病、流行性脳炎などのウイルスは、人間に対して病原性をもつ」となっています。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:98ページ本文13行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店