日国友の会

ろかせいびょうげんたい【濾過性病原体】

読者カード 用例 2024年11月09日 公開

2023年09月20日 ubiAさん投稿

用例:その意味でヴィルスを超顯微鏡的微生物ともいひ、超微生物、視外微生物ともいふ。又別に、濾過性病原體といふ名もあるが、これは通常のバクテリアの通過し得ない種種の濾過器をヴィルスが容易に通過し得るのに基く。〔第二部・二〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕細菌よりも小さく、病原性を示す生物、すなわちウイルスをさす。一〇~四〇〇ミリミクロンの大きさで細菌濾過器を通り普通の光学顕微鏡では見えず、電子顕微鏡で初めて確認できる。微粒子病原体。

コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1931)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。

編集部:2004年1月17日付けで、末広鉄男さんに、田村均『育児読本』(1931)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:98ページ本文14行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店