日国友の会

ゆしょうそしき【癒傷組織】

読者カード 項目 2024年11月22日 公開

2023年09月27日 ubiAさん投稿

用例:傷ができたことが原因となつて新たにできたものであることも明らかである。かういふ組織を癒傷組織と呼んでゐる。〔第二部・六〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕「カルス1」に同じ。

コメント:第二版には用例が載っておらず、辞書類からの投稿例(1937)よりも新しいですが、文例がないので。

編集部:2011年6月19日付けで、古書人さんに、拓殖・谷田・永野『生物学辞典』(1937)の例をご紹介いただいていますね。ちなみに、「カルス1」の語釈は「(英 callus)(1)植物体に傷を与えたとき、切り口の細胞が分裂能力をとりもどし、切り口をふさぎ肥大する組織をいう。癒傷(ゆしょう)ホルモンによって形成される。癒傷組織。仮皮」となっています。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:149ページ本文8行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店