りゅうぜつらん【龍舌蘭】
読者カード 用例 2024年12月02日 公開
用例: | 例へば龍舌蘭といふ熱帶性の植物は一定の年數に達するまではなかなか開花しないのであるが、〔第二部・八〕 |
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『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫 | |
語釈: | 〔名〕(2)アガベ属のうちの一種で多年草。メキシコ原産で、江戸時代に渡来し、観賞用に栽培される。葉は根生し、狭披針形で厚く、長さ一~二メートル、縁は黄白色でかたいとげを列生。夏、花茎を高くのばし、淡黄色の筒状花を円錐状につける。花はごくまれに咲き、一度結実すると株は枯れる。葉の繊維で織物をつくり、また葉のしぼり汁でテキーラを醸造する。りゅうぜつそう。まんねんらん。センチュリープラント。アガベ。学名はAgave americana 《季・夏》 |
コメント:第二版に載っている辞書類(1884)以外の文例(1948)よりもさかのぼるので。
編集部:第2版では、松村任三『日本植物名彙』(1884)の例が早く、文章中の例としては大仏次郎『帰郷』(1948)よりも8年さかのぼることになります。
著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1940年
著者・作者:服部靜夫
掲載ページなど:172ページ本文9行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕
発行元:岩波書店