日国友の会

しゅんかしょり【春化処理】

読者カード 用例 2024年12月06日 公開

2023年10月04日 ubiAさん投稿

用例:春化處理といふ言葉はよく熟した言葉といふことは義理にもできないが、他に適譯もみつからないので已むを得ず用ひることにする。原語はVernalisationといふのである。〔第二部・九〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕植物の生長上経過する環境条件を人為的に与え、正常な花芽の形成や開花の促進をはかること。秋播性コムギを一定期間低温にさらす処理を行なうと、春にまいても開花結実するようになるなどはその好例。バーナリゼーション。ヤロビザチヤ。

コメント:投稿例(1977)よりもさかのぼります。

編集部:2018年9月9日付けで、ねじり草さんに、末広恭雄『新・魚ものがたり』(1977)の例をご紹介いただいていますが、さらに、37年さかのぼります。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:174ページ7行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店