日国友の会

じょうちゅう【条虫】

読者カード 用例 2024年12月16日 公開

2023年10月16日 ubiAさん投稿

用例:サントニン〈略〉條虫、十二指腸虫、には無効。
『科學用語辭典』 1951年 矢島祐利 石田周三 編
語釈:〔名〕(「じょう」は「絛」の慣用読み)条虫類に属する扁形動物の総称。脊椎動物の体内に寄生する。一般に体は扁平で、ひも状。体長は一ミリメートルから数メートルに及ぶ。一個の小さい頭節のあとに、数節または無数の体節が続く。頭節には吸盤・吸溝などの吸着器官がある。消化管がなく、栄養物はすべて体表から吸収する。生殖器官は著しく発達し、各体節に一~二対の雌雄の両生殖器をもち、ふつう各体節内で受精が行なわれる。人体に寄生するものに有鉤(ゆうこう)条虫・無鉤条虫・広節裂頭条虫などがあり、中間宿主のマス・ウシ・ブタなどを生で食べると感染する。さなだむし。

コメント:第二版では辞書類の項目名からの用例(1872)のみで、文例が載っていないので。

編集部:第2版では、奥山虎章『医語類聚』(1872)の例が添えられていますね。

著書・作品名:科學用語辭典

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1951年

著者・作者:矢島祐利 石田周三 編

掲載ページなど:28ページ右下から5行目〔アテネ文庫153、昭和二六年五月二〇日 發行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:弘文堂