コリオリのちから【コリオリの力】
読者カード 用例 2025年02月12日 公開
用例: | しかし、絶対空間に固執して、万事を律しようとする立場に立てば、円盤のタマの運動を円盤上からみている人がいうのは、「見かけの力」であるにすぎない、あれはほんとの力ではないといわざるを得なくなる。これがいわゆる「コリオリの力」と称せられるものである。〔二〕 |
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『物理現象における量と法則』 1964年 坪井忠二 | |
語釈: | 回転座標系の中で運動する物体に現われる、遠心力とは別の見かけの力。一定の角速度ωで回転する座標系の中で、質量mの物体が速度υで運動している時、大きさ2mωυ で物体の運動方向に垂直な力。運動方向を変えるので転向力ともいう。 |
コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1915、コリオリスの力)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。表記欄通りの例です。文末に「(一九六四年一月 「思想」)」とあります。
編集部:2022年2月27日付けで、寺田寅彦『海流に關するブェルクネス、サンドストレーム及びヘランド・ハンセンの理論』 (1915)の例をご紹介いただいていますね。
著書・作品名:物理現象における量と法則
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1964年
著者・作者:坪井忠二
掲載ページなど:64ページ13行目〔随想全集 第八巻、昭和四十四年六月五日発行〕
発行元:尚学図書