日国友の会

コリオリのちから【コリオリの力】

読者カード 用例 2025年02月12日 公開

2023年11月29日 ubiAさん投稿

用例:しかし、絶対空間に固執して、万事を律しようとする立場に立てば、円盤のタマの運動を円盤上からみている人がいうのは、「見かけの力」であるにすぎない、あれはほんとの力ではないといわざるを得なくなる。これがいわゆる「コリオリの力」と称せられるものである。〔二〕
『物理現象における量と法則』 1964年 坪井忠二
語釈:回転座標系の中で運動する物体に現われる、遠心力とは別の見かけの力。一定の角速度ωで回転する座標系の中で、質量mの物体が速度υで運動している時、大きさ2mωυ で物体の運動方向に垂直な力。運動方向を変えるので転向力ともいう。

コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1915、コリオリスの力)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。表記欄通りの例です。文末に「(一九六四年一月 「思想」)」とあります。

編集部:2022年2月27日付けで、寺田寅彦『海流に關するブェルクネス、サンドストレーム及びヘランド・ハンセンの理論』 (1915)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:物理現象における量と法則

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1964年

著者・作者:坪井忠二

掲載ページなど:64ページ13行目〔随想全集 第八巻、昭和四十四年六月五日発行〕

発行元:尚学図書