日国友の会



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でわのかみ【出羽守】

読者カード 項目 2024年04月09日 公開

2024年01月31日 ぽんちさん投稿

用例:ええ、二言目には「あちはでは、あちらでは」といふものですからね、飛田君っていふよりも、「ではの守(カミ)」で通ってますよ。
『男性爆撃』 1938年 引木丘太
語釈:〔名〕(元来は、「出羽国(でわのくに)の長官の意)「アメリカでは」「フランスでは」と、外国の例をすぐに持ち出す人を皮肉っていう語。

コメント:この文章の少し前で、〈「あのウ、鼻めがねをかけた、洋行帰りの方‥」「ああ、飛田出羽守ですか。」〉とあるのでは、「あちらでは」の「あちら」は海外ということになります。投稿例よりさかのぼります。

編集部:2019年12月29日付けで、野元菊雄『帰国者の言語生活』(1967)の例をご紹介いただいていますが、さらに、29年さかのぼることになります。

著書・作品名:男性爆撃

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1938年

著者・作者:引木丘太

掲載ページなど:146ページ1行目〔『新作ユーモア全集第15巻』〕

発行元:春陽堂書店