日国友の会



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こうざ【講座】

読者カード 用例 2024年03月19日 公開

2024年02月19日 まきすけさん投稿

用例:伯林大學ハ_エールリヒ_氏ヲ_コツホ_氏ノ研究所ニ迎ヘテ内科ノ教授ニ任セリ。彼ハ實ニ_ヒルシユ_氏ノ後ヲ襲ヘリ。然リ彼レハ_ヒルシユ_氏ニ代リテ其講座ニ就ケリト雖モ、_ヒルシユ_氏ノ舊式病理學ニ代■ルニ日新病理學ヲ以テセリ。〔広告〕
『改訂増補法医學的鑑定実例 下巻(第二版)』 1889年 法医學會(編纂)
語釈:〔名〕〔二〕(カウ:)(1)大学院をもつ大学におかれる研究、教授のための組織。学問体系上、一定の独立性を持ち、教授、助教授、助手の人的組織から成る。

コメント:ドイツ語Lehrstuhlにあたり、直訳すれば講師の座席(語釈〔一〕)だが、比喩的に教授のポストの意。語釈〔二〕(1)はここから転じたもので、第二版の用例のうち東京朝日新聞の用例も教授のポストを指している。なお、帝国大学令(明治一九年)とあるのは、実際には明治26年に改正された条文で、年号としては1893年が正しい。森鴎外の用例も、語釈〔二〕(1)と解釈しないと、奇妙な反復になってしまうのではないか。

編集部:『帝国大学令(明治一九年)』例について、ご指摘ありがとうございます。出典の示し方について検討する必要がありますね。

著書・作品名:改訂増補法医學的鑑定実例 下巻(第二版)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1889年

著者・作者:法医學會(編纂)

掲載ページなど:338コマ中央付近後ろから14行目( https://dl.ndl.go.jp/pid/2937889/1/338)

発行元:誠之堂書店