ちほうきしょうだい【地方気象台】
読者カード 語釈 2024年03月31日 公開
用例: | そくこうじよ【測候所】天候を觀測する所。中央氣象臺に對して、地方氣象臺と稱すべきもので、地方の氣象を觀測し地方の天氣豫報を發する役目を持つてゐる。 |
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『公民教育教授要綱の字引』 1925年 石田伝吉・吉野甫(編) | |
語釈: | 〔名〕「そっこうじょ(測候所)」に同じ。 |
コメント:明治から昭和戦前期までの制度では、中央気象台(現在の気象庁)に対して地方測候所という呼び方をしていたが、これを地方気象台のように呼ぶ例があり、またそのように改称すべきだとの論もあった。地方気象台の制度化は1939年で、測候所より格上の機関となった。
編集部:第2版の「地方気象台」の語釈に「各府県に設置され、その府県の予報・警報を担当する気象台。ふつう、県庁所在地に置かれているが、管区気象台や海洋気象台のあるところには置かれていない」とあり、「測候所」の語釈は「気象庁の地方機関。気象観測をはじめ、火山、地震、海洋などの観測・通報のほか、一部では天気予報や気象警報を発することなどを任務とする」となっています。
著書・作品名:公民教育教授要綱の字引
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1925年
著者・作者:石田伝吉・吉野甫(編)
掲載ページなど:295ページ上段後ろから3行目(https://dl.ndl.go.jp/pid/939576/1/150)
発行元:日本評論社