日国友の会

ツァルダス

読者カード 用例 2024年05月30日 公開

2024年04月21日 まきすけさん投稿

用例:それが濟むと、初お目見えとして、ホンガリア人の女でイルカといふのが、淡紅色(ときいろ)の服に柏車附きの長靴といふ扮装(いでたち)で出(で)て、ホンガリアの小唄を歌ひ、ツアルダス踊を踊つた。
『唄ひ女』 1913年10月1日 シュニッツラー(作)楠山正雄(訳)
語釈:〔名〕「チャルダッシュ」に同じ。

コメント:Arthur Schnitzler (1905) "Das neue Lied" (1907年刊 "Dämmerseelen" 所収)の翻訳。邦題は「新しい歌」が一般的。

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「チャルダッシュ」の語釈は「(ハンガリー csárdás)《チャルダーシュ・チャールダーシュ》ハンガリーの民俗舞曲。ジプシー(ロマ)の楽団がおもに伝え、四分の二拍子で、強いシンコペーションのリズムが特色」となっています。

著書・作品名:唄ひ女

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1913年10月1日

著者・作者:シュニッツラー(作)楠山正雄(訳)

掲載ページなど:363ページ下段後ろから4行目 〔早稲田文学95巻(https://dl.ndl.go.jp/pid/11007146/1/197)〕

発行元:早稲田文学社