日国友の会

かごまり【籠鞠】

読者カード 用例 2024年07月07日 公開

2024年05月08日 まきすけさん投稿

用例:11 籠毬(バスケツト ール)……一視覚、敏捷工夫共同快活 二全身的怒力(首、上肢、軀幹等ノ運動)
『小学校用新撰遊戯教材及教授法』 1906年 兼田嘉蔵 等
語釈:〔名〕(2)運動会などで行なう競技の一つ。紅白の二組に分かれ、中央に立てた棒の上につけた籠の中に、紅組は紅、白組は白の鞠を投げ入れ、多く入れた方を勝ちとするもの。玉入れ。

コメント:教具の欄に「赤白ノ布毬各數十個 毬受ケノ籠二個」とあり、語釈(2)と判断できる。ルビは「バスケットボール」と思われ、この時期導入されたバスケットボールとは用具において異なるが、玉入れ同様のゲームを「バスケットボール」と呼ぶこともあったことは他の用例から知られる。

編集部:第2版では、このブランチに用例を添えることができませんでした。「バスケットボール」は右ルビなので形式的にはこれが語形となります。「バスケットボール」にブランチをたてて、〈「かごまり(籠鞠)」に同じ〉としてその用例にするか、あるいは語形に欠落と思われる箇所があるところから、「籠鞠」の補注として添えるべきか検討する必要があります。

著書・作品名:小学校用新撰遊戯教材及教授法

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1906年

著者・作者:兼田嘉蔵 等

掲載ページなど:附6ページ (https://dl.ndl.go.jp/pid/812010/1/161)

発行元:天真堂