日国友の会

いっかい‐せい【一回生】

読者カード 用例 2024年07月19日 公開

2024年05月13日 まきすけさん投稿

用例:當日書記改選ノ結果左ノ如シ 南新吾氏小野幸吉氏(三回生)松浦鎭次郞氏竹田太郞司氏(二回生)吉川雄輔氏安中球一郞氏(一回生)ナリ
『小公議會記事』 1896年12月15日
語釈:〔名〕(2)主に関西地方で、大学の一年生をいう。

コメント:小野幸吉は水野幸吉の誤りで、用例中の6名はいずれも帝国大学一覧(明治29-30年)の帝国大学法科大学政治学科の第一・ニ・三回受験生の項に記載されている。法科大学以外の分科大学では第一年というところ、法科大学のみで第一回受験生と書かれており、関西の大学で使われている「一回生」という表現が、東京の帝国大学法科大学に起源していることを示唆する。

編集部:第2版では、用例を添えることができませんでした。

著書・作品名:小公議會記事

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年12月15日

著者・作者:

掲載ページなど:1442ページ3行目〔『国家学会雑誌10巻118号』、1896.12.15〕 https://dl.ndl.go.jp/pid/10218981/1/50

発行元:国家学会