日国友の会

ふかがわなべ【深川鍋】

読者カード 項目 2024年08月20日 公開

2024年05月14日 ぽんちさん投稿

用例:〔蛤(はまぐり)〕は剥身(むきみ)を臍鍋でヂワヂワと煮る(味醂と醤油ををとし)。所謂(いはゆる)深川鍋(フカガハナベ)でナマジあぶない肉抔(など)を食ふより旨い。〔家庭の栞・庖廚重宝〕
『実業時論2(2)』 1902年02月 岡野知十
語釈:〔名〕昆布で出汁をとった味噌汁にあさりの剥き身とネギなどを入れて食べる鍋料理。 どんぶり飯にかけて「深川飯」としても食される。あさりやバカガイの産地として知られた東京都江東区の「深川」にちなんでその名がつく。

コメント:蛤を具材とした「所謂」つきの深川鍋の例ですが、投稿例よりも早いので。

編集部:2020年9月14日付けで、古書人さんに、鉄道院『鉄道旅行案内』(1914)の例をご紹介いただいていますが、さらに、12年さかのぼります。

著書・作品名:実業時論2(2)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1902年02月

著者・作者:岡野知十

掲載ページなど:75ページ上段本文3行目

発行元:大日本実業学会