日国友の会

もうろう【朦朧】

読者カード 用例 2024年05月26日 公開

2024年05月26日 makuneさん投稿

用例:が、何分取締りがきびしくて、朦朧も許されず、浮かぬ顔をして、一里八銭見当の俥を走らせてゐたらしかったが、〔三〕
『勧善懲悪』 1941年12月 織田作之助
語釈:〔名〕「もうろうしゃふ(朦朧車夫)」の略。

コメント:用例がなかったので。「しかし、間もなく朦朧俥夫の取締規則が出来て」という文もあります。

編集部:第2版では、このブランチに用例を添えることができませんでした。ちなみに、「朦朧車夫」の語釈は「路傍をうろついて、乗車を強制したり、客にいいがかりをつけたり、不当に高い運賃をふっかけたりする人力車夫。朦朧」となっています。

著書・作品名:勧善懲悪

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1941年12月

著者・作者:織田作之助

掲載ページなど:60ページ上段20行目〔『日本現代文學全集95』、1980年5月26日発行〕

発行元:講談社