日国友の会

まったき【全】

読者カード 用例 2024年06月15日 公開

2024年06月07日 makuneさん投稿

用例:一つ調べるにも全きを望むには、一々此等を渉獵するを要する譯だが、それは到底煩に堪へぬ次第である。〔自序〕
『姓氏家系辞書』 1920年10月25日 太田亮
語釈:〔連体〕( 文語形容詞「まったし」の連体形から ) 完全な。欠けたところのない。文語的ないい方。

コメント:第二版の用例より早い

編集部:第2版では、清岡卓行『アカシヤの大連』(1969)の例が早いのですが、さらに、49年さかのぼります。ただし、2版の用例はいずれも名詞を形容する連体詞の例となっていますが、ご紹介いただいた例は名詞用法になるので、品詞欄を含め語釈については工夫する必要がありますね。

著書・作品名:姓氏家系辞書

媒体形式:その他

刊行年(月日):1920年10月25日

著者・作者:太田亮

掲載ページなど:自序 三ページ、7行目

発行元:磯部甲陽堂