にこうたいりつ【二項対立】
読者カード 用例 2024年11月05日 公開
用例: | 述体は理智的の言であるから、当然思考の二分法で運ばれる。便宜上論理学の主辞・賓辞といふ二項対立を借りて言へば、述体の主辞・賓辞といふ二項対立を以てその特色とする。〔第三篇・第二章〕 |
---|---|
『新講言語学提要』 1943年 石黒魯平 | |
語釈: | 〔名〕(英 dichotomy の訳語)「にぶんほう(二分法)(2)」に同じ。 |
コメント:投稿例よりも早いので。
編集部:2023年5月21日付けで、ubiAさんに、池内了『中谷宇吉郎集第七巻(岩波書店)解説』(2001)の例をご紹介いただいていますが、さらに、58年さかのぼります。 ちなみに、「二分法(2)」の語釈は「論理学で、概念を互いに矛盾する二つの下位概念に区分すること。たとえば、「人間」を「白人」と「非白人」に分けること。二項対立」となっています。
著書・作品名:新講言語学提要
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1943年
著者・作者:石黒魯平
掲載ページなど:293ページ後ろから5行目
発行元:明治図書