ちい【地衣】
読者カード 用例 2024年09月17日 公開
用例: | 寒帶ニハ草木稀ニシテ、僅ニ蘚苔、地衣ノ類ヲ生ズルニ過ギズ、〔第一章 外國地理總論〕 |
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『小學校用外國地理』 1893年10月3日 | |
語釈: | 〔名〕(2)地衣植物のこと。 |
コメント:既投稿例より古い。
編集部:2008年6月29日付けで、末広鉄男さんに、芳賀矢一・下田次郎『日本家庭百科事彙』(1906)の例をご紹介いただいていますが、13年さかのぼります。ちなみに、「地衣植物」の語釈は「藻類と菌類との共生に由来する生物。葉状体または低木状を成すかまたは岩や木の幹などに密着する。普通、菌糸が密に集まって擬組織を成し、その内部に藻類が生育し光合成を行ない、代謝産物としてウスニン酸などを作る。地衣植物を構成する藻類は藍藻植物と緑藻植物が、また、菌類は担子菌、子嚢菌、藻菌、および不完全菌綱に属する。普通、繁殖は藻と菌とで別々に行なわれ、無性生殖は藻細胞と菌糸の一部がからみ合って裂芽などを作ることにより、また、有性生殖は子嚢形成による。地衣類」となっています。
著書・作品名:小學校用外國地理
媒体形式:その他
刊行年(月日):1893年10月3日
著者・作者:
掲載ページなど:4丁ウ2行目
発行元:金港堂書籍会社