日国友の会

こうそ【酵素】

読者カード 用例 2024年11月05日 公開

2024年10月05日 尽波満洲男さん投稿

用例:又無定型ノ酵素ヲ滅スルニハ百七十度ノ熱ヲ要ス〔第二編・甲〕
『衛生制度論』 1894年9月 後藤新平
語釈:〔名〕生体内でつくられ、生体の営む化学反応を触媒するたんぱく質を中心とした高分子化合物。生体内のほとんどの化学反応にあずかっているので生命活動と密接な関係がある。種々の分類法があるが、生理作用に基づくと、消化・糖化・発酵・呼吸・解糖などの各酵素類に分けられる。細菌や酵母の酵素を利用して酒、みそなどの食品製造に使われるほか、生体内から抽出して消化剤などの医薬品にも用いられる。

コメント:遡ります。

編集部:第2版では、桜井錠二・高松豊吉『稿本化学語彙』(1900)の例が添えられていますが、6年さかのぼります。

著書・作品名:衛生制度論

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1894年9月

著者・作者:後藤新平

掲載ページなど:367ページ8行目

発行元:後藤新平