日国友の会

きこう【気孔】

読者カード 語釈 2024年11月30日 公開

2024年10月22日 尽波満洲男さん投稿

用例:黄金ノ気孔ハ極メテ細小ニシテ見ルコトヲ得ズト雖顕微鏡ヲ以テ金箔ヲ見レバ。其空隙多キコト海綿ノ如シ。コレヲ推シテ顕微鏡ノ力及バサル処ニモ尚微細ノ気孔アルベシトスルトキハ。平滑ナル金箔ト雖。猶毛篩ノゴトクナルベシ。<br>
『氣海觀瀾廣義』 1855年 川本幸民 訳
語釈:〔名〕物質の微細な空隙。

コメント:微細空間を気孔と訳した例です。

編集部:1の例としてご紹介いただいていますが、引用部分は植物に限らず物質そのものの微細な空隙を指しているので、さらに用例を調査したうえで別途ブランチを設けるべきかもしれません。ちなみに、■(∟を逆さにしたような「事」の字)は、カタカナの「コ」と「ト」の合字なので、「コト」と開いておきます。

著書・作品名:氣海觀瀾廣義

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1855年

著者・作者:川本幸民 訳

掲載ページなど:1丁裏

発行元:勝村治右衛門