日国友の会

えびはら【海老腹】

読者カード 用例 2024年12月05日 公開

2024年11月28日 ingwさん投稿

用例:しかも、一万円乃至二万円の馬でも、生き物であるし、激しい調教のために、脚部腰部等に故障が起りやすく、殊に前肢に起るエビハラと云ふ疾患は、致命的で、どんな名馬でもエビハラが起ればそれまでである。
『競馬趣味』 1932年 菊池寛
語釈:〔名〕馬の屈腱(くっけん欠脚の第二関節より下の部分で、踵に当たる)が炎症を起こして腫れること。蹄(ひづめ)の削り方が悪かったり、固い馬場を何度も走らせた時に起こる。

コメント:投稿例より遡ります。初出は「中央公論」1932年8月とあります。

編集部:2003年12月24日付けで、末広鉄男さんに、菊池寛『競馬新読本』(1947)の例をご紹介いただいていますが、さらに、15年さかのぼります。

著書・作品名:競馬趣味

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1932年

著者・作者:菊池寛

掲載ページなど:352ページ〔『日本競馬読本』1936年〕

発行元:モダン日本社