第2版 序文

 本書の初版は,故志田正二氏を編集代表として1981 年に刊行され,化学および応用化学とその周辺領域に携わる研究者,技術者,大学および工業高等専門学校の学生の方たちに厚い支持をいただき,四半世紀にわたり増刷を重ねてきた.

 初版では,当初,理学系の読者を主な対象として想定していたが,購読者から寄せられた多くのメッセージやご要望などから,本書が理学系だけではなく,工学系の方々にも広く活用していただいていることがわかった.

 そこで今回の改訂では,基礎化学分野(一般化学,無機化学,分析化学,有機化学,物理化学,生化学など)と,応用化学分野(有機・無機工業化学,高分子化学,化学工学,材料工学など)とを同程度にウエイトを置いた初版の意図を引き継ぎ,たとえば,化合物名には代表的な体系名や工業的な用途を明記し,理学系はもとより工学系の読者にも関心をもっていただくように心がけた.

 また,物質および誘導体のオンライン検索を可能とするため,CAS 登録番号を可能なかぎり付記した.さらに,化合物命名法,学術用語,単位,記号などは絶えず改良・整備されているので,原則として学術用語集,国際単位系(SI),JIS 規格などに準拠し,本書の読者が調べたい事柄を正しく理解できるように配慮した.

 このほか,初版の項目を全面的に見直し,内容が古いものは書き改め,また,化学分野の拡大に応じて原子力,放射線,環境公害問題,生命科学,人名などに関する項目の拡充にも努めた.その結果,新規の項目は3000 項目を超え,総項目数は12000を超えるに至った.

 本書の編集は別記の15 名が担当し,原稿執筆は,別掲のそれぞれの分野の第一線で活躍されている100名超の方々にお願いした.これらの方々には10年以上にわたりご協力いただいたことに心より御礼申し上げる.

 今後,学問の進歩やわれわれをとりまく社会環境の変遷に伴い,用語の名称や定義が変わったり,新しい用語がつくられたりすると思われる.読者の方々には本書の不備な点や誤りをご指摘くださるようにお願い申し上げたい.

 本書が,化学に関する学術および産業の発展に寄与し,化学を探究したい読者の一助になれば,幸いである.

 最後に,森北出版株式会社をはじめ,本書の刊行に携わった多くの方々に謝意を表する.

2009年10月
編集代表 吉村壽次
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