江戸名所図会の多くが、神社仏閣や景勝地などの実地調査を行い、外観や周囲の状況がわかる俯瞰図となっています。家に居ながらまるでその場所にいるかのように、楽しむことができます。
江戸名所図会「御茶の水」
江戸時代に描かれた風景とはいえ“いま”に残る数々の名所は、現代の風景と見比べてみることもできます。
江戸名所図会に描かれた「市谷八幡宮」
現代の市谷八幡宮
生活風俗にかかわる事柄については、できるだけ詳細で写実的な描写で描かれています。当時の生活様式、道具、服装など江戸の様子を細かに見ていくことができます。
洗濯干しの風景(「侍従川 光伝寺」より)
釜に吹き竹で息を吹き込んでいる炊事の様子(「六月朔日 富士詣」より)
脚半を付けて鍬を持つ農夫の姿(「河崎汐浜」より)
棒手振で鯛を運んでいる魚売り(「十軒店雛市」より)