わが国最初のグラフ雑誌で、最大の風俗研究誌518冊を完全データ化。近世・近代のグラフィック百科
明治22年(1889)に東陽堂により創刊され、大正5年(1916)まで27年間にわたって発行された雑誌『風俗画報』は、わが国最初のグラフ雑誌であると共に、最大の風俗研究誌としても知られています。
518冊を数えるその内容は、江戸・明治・大正の世相・風俗・歴史・文学・事物・地理・戦争・災害というあらゆる分野に及びます。主要な記事には石版画による挿絵(後には写真版)が付されており、まさに近世・近代のグラフィック百科事典とも言えそうな様相を呈しています。
『新撰東京名所図会』をはじめ、『横浜名所図会』『京都名所図会』などの<名所図会>シリーズや、『征露図会』『東京勧業博覧会図会』などは、一冊一テーマの増刊号となっており、資料として単独で利用されることも多々見受けられます。
歴史・風俗・文学の専門研究者のみならず、多方面で利用できる歴史・風俗ガイドマップです。
監修・編集/槌田満文
編集/大串夏身・横山泰子