『平安遺文』は、故・竹内理三博士(1907~1997 元東京大学史料編纂所所長、東京大学名誉教授、早稲田大学名誉博士)の編纂により、昭和22年(1947)から20年余の歳月をかけて東京堂出版から刊行された11巻の史料集です。古文書編9巻に拾遺1巻、総目録・解説1巻で、平安時代の古文書5500余通を年代順に網羅集成したものですが、のちに金石文編、題跋編、索引編2巻が加わり全15巻となりました。わが国の平安時代史研究に飛躍的な発展をもたらし史学史上に名を成した刊行物でもあります。
その後、昭和49年(1974)からは「新訂版古文書編」の刊行を開始しますが、今回配信する『Web版 平安遺文』は、この「新訂版古文書編」全11巻を底本としています。
さらに、竹内博士の志を継承し研究資産のデジタル化に対応するべく、東京大学史料編纂所では、上記『平安遺文』をもとに「平安遺文フルテキストデータベース」を作成・公開(1996年)し、その成果をもとに1998年には東京堂出版から『CD-ROM版 平安遺文』が刊行されました。同所は以降も、CD-ROM版の誤入力や、典拠情報の修正により、データを更新してきました。今回配信する『Web版 平安遺文』は、その成果を反映させたデータベースとなります。
『Web版 平安遺文』一番の特長は、キーワード検索とともに書籍の版面を同じ画面で閲覧できることです。CD-ROM版では再現不可能だった、挿図や系図などを同時に表示し参照することが可能となりました。また東京大学史料編纂所の「日本古文書ユニオンカタログデータベース」へのリンク機能も搭載しており、この『Web版 平安遺文』を利用することで、他の有益な情報にアクセスでき、これまで以上に様々な研究領域を横断できる便利なものとなっています。
制作協力:公益財団法人角川文化振興財団/東京大学史料編纂所
底本名 | 平安遺文 古文書編 第一巻~第十一巻 |
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出版社 | [編集・刊行] 東京堂出版 |
書籍版刊行日 | 新訂版 第一巻~第十一巻:1974年(昭和49)~1976年(昭和51) |
巻冊数 | 11巻 |
書籍価格 | 114,950円(本体104,500円+税10%) |
公開日 | 2023年3月1日 |
項目数 | 5,527通 |
文字数 | 2,588,033文字 |
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