凡 例 (机上版)
本事典の構成について
本巻は、昭和52年から53年へかけて刊行した『日本近代文学大事典』全6巻中の、人名項目をすべて収録した。すなわち明治から現代にいたる各時代の小説、評論、戯曲、詩、短歌、俳句、近代文学研究のほか、思想、哲学、歴史、美術(装幀、挿画を含む)、演劇、映画、新聞、出版等の各界に活躍した人々を収め、明治初年まで生存した文人等もふくめた。
6巻版刊行以降の現代文学状況、主要作家、作品などについては、小説、評論、戯曲、詩、短歌、俳句等各部門ごとに新たな項を設けた。
ほかに「近代の新聞・雑誌」「文学便覧・案内」「近代文学略年表」「リテラリー・フォーフム」等を設けた。
一、人名項目について
本文は6巻版のままを原則としたが、連載中・刊行中などを示す年月の記述には、完結年月を補った。6巻版刊行時不詳だった生没年月日で、判明した70数名を補った。さらに、刊行時以降の死没者470数名の没年月日も補った。この下限は昭和59年6月末日とし、それ以降の死没者は、可能な範囲で巻末に収めた。
ちなみに、明治5年以前出生の主要な20数名は、旧暦生年月日と新暦に換算した生年月日を併記した。
(例) 坪内逍遥 つぼうちしょうよう 安政六・五・二二、新暦六・二二~昭和一〇・二・二八(1895~1935)……。
田山花袋 たやまかたい 明治四・一二・一三、新暦五・一・二二~昭和五・五・一三(1871~1930)……。
田山花袋 たやまかたい 明治四・一二・一三、新暦五・一・二二~昭和五・五・一三(1871~1930)……。
6巻版刊行以降発刊された個人全集およびそれに凖ずる著作集等は*印をつけて項目末に補った。この下限は昭和59年5月末日とした。
(例) *『中江兆民全集』全一五巻(昭和五八~岩波書店)
〈見出しについて〉
○ 人名は、姓名をゴシック体であらわした。ただし、かたかなの外国人名は原則として姓のみとした。
○ ひらがな、かたかなで表記している人は姓と名の間に黒マル(・)をいれた。
○ 筆名で知られている人は、主として筆名で表記した。
○ 外国人名は、できる限り原語に近い読み方にしたがった。ただし、ヴェルハーレンなど慣用の定着している若干のものについてはそれにしたがった。
〈配列について〉
○ 見出し項目(ゴシック体)の配列は、現代かなづかいによる五十音順(清音、濁音、半濁音の順、同音の場合はかたかな、ひらがな、漢字の順)とし、音引きは音順にいれなかった。
○ 同音のものは生年月日順とした。
○ 五十音見出しは区切りごとに改段とした。
〈表記について〉
○ 解説は常用漢字、現代かなづかいとし、必要と認めた場合は常用漢字以外のものも用いた。ゴシック体見出し語のうち「学」と「芸」はそれぞれ「學」と「藝」とした。なお、引用文のかなづかいは原文にしたがった。
○ 数字は漢数字をつかい、十百千万の単位語を省略した。ただし本文中、十代、数百人といった場合はこの限りではない。
(例) 昭和二五年一〇月、三二歳のとき……。
〈作品およびその年代について〉
○ 作品の角書きはできるだけ採用した。
○ 作品には、カッコ内( )に発表紙誌、発表年月、もしくは刊行年月、発行所を記載したが、省略したものもある。
○ 別立て作品については、当該項目経歴部分のあとにゴシック体で示し、原則として初出紙誌、初出年月、ならびに単行本刊行の年月、発行所を記載した。
○ 単行本題名の表記は、原則として原本の内題にしたがった。写真の題名表記と異同のある場合もある。
〈記号について〉
○ 書名、作品名は『 』を、新聞、雑誌、引用文などは「 」を用いた。
○ 文中に引用された詩に使用した/(斜線)は改行を示し、//(二重斜線)は原則として「一行アキ」またはそれ以上の「アキ」を示す。
一.そのほかの項目について
人名項目以外は、いわゆる大項目である。表記、記号等については、人名項目とは必ずしも一様ではない。執筆者の創意性に俟つところが多い。