○ 第1、2、3巻の人名の巻には、明治より現代にいたる各時代の小説、評論、戯曲、詩、短歌、俳句のほか、思想、哲学、美術(装幀、挿画を含む)、映画、演劇、新聞、出版等の各界に活躍した主要な人々を収録した。なお、明治初年まで生存した前代の文人、学者等もふくめた。
○ 第4巻の事項の巻には、日本の近代における重要な文学上の事象、流派、団体、論争、用語ならびに外国文学との影響関係等を収録した。
○ 第5巻の新聞・雑誌の巻には、小説、評論、戯曲、詩、短歌、俳句等の文芸雑誌を中心に、総合雑誌および思想、美術、娯楽等の諸雑誌、文芸に関係の深い新聞を収録した。
○ 第6巻には、総索引(「人名索引」「書名・作品名・叢書名索引」「事項索引」「新聞・雑誌索引」)のほか、叢書・文学全集・合著集総覧、発売禁止主要書目解題、近代出版側面史、主要文学賞一覧、旧国名・県名対照図等を併載した。
○ 人名は、姓名をゴシック体であらわした。ただし、かたかなの外国人名は原則として姓のみとした。
○ 人名のうち、ひらがな、かたかなで表記している人は姓と名の間に中黒(・)をいれた。
○ 筆名で知られている人は、主として筆名で表記した。
○ 外国人名は、できる限り原語に近い読み方にしたがった。ただし、ヴェルハーレンなど慣用の読みの定着している若干のものについては慣用にしたがった。
○ 見出し項目(ゴシック体)の配列は、現代かなづかいによる五十音順(清音、濁音、半濁音の順、同音の場合はかたかな、ひらがな、漢字の順)に配列し、音引きは音順にいれなかった。
○ 人名項目のうち、同音のものは生年月日順とした。
○ 新聞・雑誌項目のうち、同音のものは創刊順とした。
○ 五十音見出しは区切りごとに改段とし、ア行、力行、サ行等の区切りは改頁とした。
○ 解説は当用漢字、現代かなづかいとし、必要と認めた場合は当用漢字以外のものも用いた。ゴシック体見出し語のうち「学」と「芸」はそれぞれ「學」と「藝」とした。なお、引用文のかなづかいは原則として原文にしたがった。
○ 数字は漢数字をつかい、原則として十百千万の単位語を省略した。ただし本文中、十代、数百人といった場合はこの限りではない。
○ 人名項目の見出し語の下に原則として日本年号による生没年月日をしるし、そのあとに西暦をアラビア数字で併記した。
○ 没年月日の下限は昭和52年3月末日とした。
○ 明治5年以前出生の主要な20数名は、旧暦生年月日と新暦に換算した生年月日を併記した。
(例) 坪内逍遙 つぼうちしょうよう 安政6・5・22、新暦6・22〜昭和10・2・28(1859〜1935)……。
田山花袋 たやまかたい 明治4・12・13、新暦5・1・22〜昭和5・5・13(1871〜1930)……。
○ 作品の角書きはできるだけ採用した。
○ 作品には、カッコ内( )に発表誌、発表年月、もしくは刊行年月、発行所を記載したが、省略したものもある。
○ 別立て作品については、当該人物項目経歴部分のあとにゴシック体で示し、原則として初出誌、初出年月、ならびに単行本刊行の年月、発行所を記載した。
○ 単行本題名の表記は執筆者に従った。図版の題名表記と異同のある場合もある。
○ 書名、作品名は『 』を、新聞、雑誌、引用文などは「 」を用いた。
○ 文中に引用された詩に使用した/(斜線)は改行を示し、//(二重斜線)は原則として「一行アキ」またはそれ以上の「アキ」を示す。