明治・大正年間に編纂された本邦最大の百科史料事典。基本文献を原文のまま採取、見出し項目6万余
『古事類苑』は、明治・大正年間に編纂されたわが国最大の百科史料事典です。
1879年(明治12)に文部省大書記官・西村茂樹が類書編集を建議し、小中村清矩らによって編集が開始されました。その後、紆余曲折を経て、1895年(明治28)に神宮司庁が編集を継続、実に35年の歳月を費やし、1914年(大正3)に完成しました。
歴代の制度・文物・社会百般の事項を30部門に分類し、各事項についてその起源・内容・変遷を、平安時代初期の「六国史」から江戸時代終焉の1867年(慶応3)までの基本的な文献から、当該箇所を原文のまま採取して列挙したものです。
その全貌は、巻数1,000巻となり、分装和装本では351冊、洋装本では51冊(総目録・索引含む)となりました。総頁数は洋装本にして6万7,000ページ余、五十音索引の見出し語は6万4,246項目、総目録の見出し語は4万354項目におよぶものとなりました。
現在においても、様々な分野の研究者にとって、江戸時代以前の日本文化を知る上での重要な史料集成と言えるでしょう。
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