新カトリック大事典

凡例

9. 外国語のカタカナ表記

総則

  • 9. 1 外国語のカタカナ表記が近似値にしかなりえないこと, また同一言語内で時代によって発音に異同が生じ, 正確な発音を特定することが必ずしも可能ではないことなどを考え, カタカナ表記は基本的に綴りをもとに統一を図った.
  • 9. 2 地名など現代にも関連するもので, 綴りをもとにした表記が現地での慣用音と甚だしく異なる場合は, 現地音を採用した.
  • 9. 3 カタカナは 「外来語の表記」 第 1 表と第 2 表の範囲にとどめ, 発音を忠実に示すための 「」 「」 などは使用しなかった.
  • 9. 4 ローマ字の v に関しては 「ヴ」 を使用した.
  • 9. 5 すでに定着しているものはその形を採用した.

各言語の表記法

ヘブライ語, アラム語】

 ヘブライ語, アラム語など古代諸言語のローマ字転記は基本的に Biblica, 1982 の執筆要項に準拠した.

ギリシア語】

 片仮名表記のもととなるローマ字転記に際しては, 以下の通りに処理した.

  1. 喉音の前の γ は n.
  2. 語頭母音字につけられた ʼ は表記しない.
  3. 語頭母音字につけられた ʽ は h.
  4. ου は ou.
    ευ は eu.
  5. η と ω を固有名詞の場合, e と o とし, それ以外の場合, ē と ō とする.

    例 Eutyches エウテュケス

  6. イオータ・スプスクリプトゥム(下書きのイオータ)は省略した.

ラテン語】

ae:  Humanae Vitae フマナエ・ヴィタエ
ただし口承の聖歌・祈祷文では
 Caelorum チェロールム
c:  Caecilia カエキリア
ただし口承の聖歌・祈祷文では
 Caelorum チェロールム
ch:  Christiana クリスティアナ
d:  Dionysius ディオニシウス
 Durandus ドゥランドゥス
ll: Callistus カリストゥス
mm: Commodus コンモドゥス
nn: Ennodius エンノディウス
ph: Phoebadius フォエバディウス
pp: Philippus フィリップス
qu: Quo Vadis クオ・ヴァディス
r: Corpus コルプス
rh: Rhegius レギウス
t: Titus ティトゥス
th: Theodosius テオドシウス
v:  Vita ヴィタ
ただし西暦 500 年以前のものは
 Valentinus ウァレンティヌス
y: Mystici ミスティキ

アラビア語等】

 ローマ字転記は基本的に『イスラム百科事典』 (Encyclopaedia of Islam, 1986– ) に準拠した. 片仮名表記に際しては, 既存の事典類および慣習的表記を随時参考にした.

ロシア語】

 下記の転記表に従いローマ字化した.

ロシア文字転記表
ロシア文字ラテン文字
А аa
Б бb
В вv
Г гg
Д дd
Е еe
Ё ёyo
Ж жzh
З зz
И иi
Й йi
К кk
Л лl
М мm
Н нn
О оo
П пp
Р рr
С сs
Т тt
У уu
Ф фf
Х хkh
Ц цts
Ч чch
Ш шsh
Щ щshch
Ъ ъ'
Ы ыy
Ь ь'
Э эe
Ю юyu
Я яya

その他の言語】

 片仮名表記に際しては, 『岩波西洋人名辞典』増補版(岩波書店 1981)をはじめとする既存の事典類に準拠した.