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化学結合を分子軌道理論から区別して表現した結合の分類の一つ。ほかにπ(パイ)結合、δ(デルタ)結合がある。化学結合は少なくとも二つの電子がその分布を重ね合わせて成立する。電子の重なり合いは、その結合軸からみて、どのような対称性をもつかを区別する。これを角運動量成分Λ(ラムダ)で表し、Λが0、1、2に対してσ、π、δと表す。結合に関与する電子が、s電子どうし、px電子(x軸が分子軸)どうしであるとき、または、s電子とpx電子、s電子とdz2(z軸が分子軸)のような例がある。