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19世紀アメリカの典型的な風景画家。ハドソン・リバー派の創始者トマス・コールの晩年に師事したが、やがて旧約的、幻想的なコールの世界から離れて、新大陸の雄大な景観を写実的にとらえる方向に進み、1857年の大作『ナイアガラの滝』(コーコラン美術館)により一躍名声を高めた。アメリカ国内はもちろん、南米からカナダのラブラドルまで足を延ばして大自然の驚異を絵画化。コールの文学臭はなかったが、劇的な状況設定を得意としたため、広く一般から支持された。[桑原住雄]
チャーチ『アンデスの山奥』
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