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土俵上で行司に先だち、控えにいる力士を呼び出す役。古くは「名乗り上げ」、略して「名乗り」といって行司が勤め、これを言上行司または前行司といったが、1751年(宝暦1)ごろから行司と分離し、呼出し役になった。呼出しはこのほか土俵の構築、触れ太鼓、櫓(やぐら)太鼓、木戸口の雑用、幟(のぼり)の世話をするほか、地方巡業では小屋づくり、旅館の手配などの準備から跡始末までいっさいの雑務を引き受ける。相撲(すもう)協会から給金を支給されるが各相撲部屋に所属している。1994年(平成5)から立(たて)呼出しを最高位に副立呼出し、三役呼出し、幕内呼出し、十両呼出し、幕下呼出し、三段目呼出し、序二段呼出し、序ノ口呼出しの9階級制となり、定員は45人。
2019年12月13日