日本大百科全書(ニッポニカ)

国立印刷局
こくりついんさつきょく

日本銀行券、各種証券類、郵便切手、『官報』などの製造を行う独立行政法人。独立行政法人国立印刷局法(平成14年法律第41号)に基づき、2003年(平成15)4月に設立された。1871年(明治4)7月にこれまで外国に依頼していた紙幣印刷を国内で行うために創設された大蔵省紙幣司(翌月大蔵省紙幣寮と改称)に始まる。1878年大蔵省印刷局、1898年には内閣官報局と合併し内閣所管の印刷局となり、1943年(昭和18)に大蔵省の外局に移管、1949年(昭和24)大蔵省印刷庁、1952年大蔵省印刷局、2001年大蔵省が財務省になったのに伴い財務省印刷局となり、その後、財務省所管の独立行政法人となった。所在地は東京都港区虎ノ門。
 業務の内容は以下のものがある。(1)日本銀行券の製造。高度の偽造防止技術を駆使し、厳格な品質管理のもとで、信頼ある紙幣の製造を行う。また、銀行券に対する国民の信頼を維持するために必要な情報の提供を行う。(2)国の発行する機関紙『官報』、法令全書、白書類、国の予算書や決算書などの編集、印刷を行う。(3)国債証券、印紙、郵便切手、郵便葉書、旅券など、公共上の見地から必要とされるものの製造を行う。これらの製品に対しても各種の偽造防止技術が用いられている。滝野川工場(東京)など、全国に7工場。また、付属施設として東京・王子に「お札と切手の博物館」がある。
[編集部]