日本大百科全書(ニッポニカ)

陸軍大学校
りくぐんだいがっこう

旧日本陸軍最高の教育研究機関。1883年(明治16)開校。各連隊士官中の優秀者を選抜して入学させ、これに3年間の幕僚・将帥教育を施すことをおもな目的とした。1923年(大正12)には専攻学生の制度を設けて少数の佐官を入学させ、33年(昭和8)には短期教育のための専科学生の制度が設けられている。卒業生は将校中のエリート層を形成し要職を独占したが、その教育が戦術・戦史教育に偏向していたこともあって、視野の狭い柔軟な思考を欠いた軍人が陸軍を指導する結果ともなった。卒業生は天保(てんぽう)銭型の徽章(きしょう)をつけていたため天保銭組とよばれる。36年には徽章廃止。
[吉田 裕]

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