日本大百科全書(ニッポニカ)

七種競技
ななしゅきょうぎ
heptathlon 英語

陸上競技のなかの混成競技の一つ。走・跳・投の7種目を連続する2日間で行い、それぞれのタイム、記録を混成競技採点表により点数に換算し、合計点の多い者が上位になる。第1日に100メートルハードル、走高跳び、砲丸投げ、200メートル走、第2日に走幅跳び、やり投げ、800メートル走をこの順序によって行う。競技の実施にあたっては各種目の競技規則が適用されるが、例外としては、(1)砲丸投げとやり投げおよび走幅跳びは、3回の試技のうちのベスト記録を採用、(2)不正スタート(フライング)は各レースで1回のみとし、その後のフライングはすべて失格とする、(3)風力計測する種目の平均秒速が2メートルを超えると総得点は参考記録となる、などがある。また競技者は1種目でもスタートしなかったり、1回も試技をしなかった場合は棄権とみなされ、以後の種目には参加できなくなり、最終順位にも加えられない。
 かつてオリンピックでは男子の十種競技に対して、女子は半分の五種競技であったが、女子の体力向上により1984年のロサンゼルス大会から七種競技となった。七種競技の世界記録は2020年3月の時点で、ジャッキー・ジョイナー・カーシーJackie Joyner Kersee(アメリカ。1962― )の7291点(1988年)。非五輪種目ながら十種競技も世界記録の種目として実施されている。室内競技の世界選手権では男子が七種競技、女子が五種競技で行われている。
 なお日本の全国高等学校総合体育大会では、男子が八種競技(第1日=100メートル走、走幅跳び、砲丸投げ、400メートル走、第2日=110メートルハードル、やり投げ、走高跳び、1500メートル走)、女子は七種競技が行われている。また全日本中学校選手権では男女とも四種競技で、男子は110メートルハードル、砲丸投げ、走高跳び、400メートル走の順、女子は100メートルハードル、走高跳び、砲丸投げ、200メートル走の順で2日間行われ、それぞれ発達段階に応じた配慮がなされている。
[加藤博夫][中西利夫]2020年4月17日