日本大百科全書(ニッポニカ)

LINE
らいん
LINE Corporation 英語

スマートフォンなど携帯端末向け無料通信アプリの大手企業。また、その通信アプリそのものや、通信アプリの利用者どうしが文章、音声、画像などを交換・共有できるサービスをさす。東証(東京証券取引所)1部とニューヨーク証券取引所に上場。利用者は2019年(令和1)末時点で日本国内に8000万人、海外を含めると1億9000万人にのぼり、限られた仲間内で情報をやりとりする対話アプリでは国内最大手である。2020年、ネット検索ヤフーを展開するZホールディングスと経営統合し同社の子会社となる。これにより利用者2億人を超える日本最大のプラットフォーマー(ネットサービスの基盤提供会社)となる。
 韓国のインターネット大手ネイバーの子会社NHN(Next Human Network)ジャパン社として2000年(平成12)に設立(設立時の社名はハンゲームジャパンで、2003年にNHNジャパンに商号変更)。2011年に通信アプリLINEの提供を開始した。一般的なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が不特定多数へのサービスであるのに対し、LINEは友人など限られた仲間どうしで手軽に情報交換・共有できるうえ、スタンプStampとよばれるキャラクターのイラストで喜怒哀楽を表現できる点も人気をよび、モバイル広告収入を軸に急成長した。ネット通販などの電子商取引、ゲーム・漫画・音楽などの配信、飲食宅配代行、証券、保険、スマホ決済、ポイント付与、求人情報などのサービスに事業を拡大。タイ、インドネシアなど海外でもLINE事業を展開している。2013年に現社名に変更、2016年に東証1部とニューヨーク証券取引所に上場した。ただ販促費やフィンテック、音声人工知能(AI)開発などの投資負担がかさみ、2018年12月期に赤字となるなど成長が頭打ちになっていた。このため2020年、Zホールディングと経営統合して傘下企業となり、韓国ネイバーの連結対象から外れる。本社は東京都新宿区新宿。資本金は965億3500万円、連結売上高は2071億円(2018年12月期)、従業員数は2576人(2019年10月末)。
[矢野 武]2020年4月17日