日本大百科全書(ニッポニカ)

法輪功
ほうりんこう
ファルンゴン

1992年に吉林(きつりん)省出身の李洪志(りこうし)(1951― )が始めた健康修練法およびその団体。1980年代以降、中国伝統の民間療法や代替治療を行う中功(中華養生益智功)、香功などの気功グループが次々と出現したが、法輪功は1990年代の健康ブームのなかでインターネットなども活用して欧米、日本へも活動を広げ、一時期中国国内の参加者は7000万人に達していた。1999年に起きた「法輪功事件」以降、中国政府は、法輪功を邪教と指定、活動禁止としたほか、参加者を拘束した。法輪功は中国から弾圧と迫害を受けているとして、中国内外で抗議活動を繰り広げ、中国共産党からの脱党を呼びかける退党運動を展開するなど中国当局との対決姿勢を強めている。宗教弾圧、人権弾圧であるとの観点から、アメリカ議会をはじめとして国際社会からの注目度も高い。
[菱田雅晴]2020年4月17日