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中国、清(しん)代初期の画家。王時敏(おうじびん)、王鑑(おうかん)、王原祁(おうげんき)、呉歴(ごれき)、惲格(うんかく)とともにいわゆる四王呉惲(しおうごうん)の一人。字(あざな)は石谷、号は耕煙外史、烏目(うもく)山人、清暉(せいき)主人など。虞山(ぐざん)(江蘇(こうそ)省常熟県)出身で、若年より画を学び、20歳のとき虞山に来遊した王鑑に画才を認められ、師事する。のち王鑑の友人王時敏の指導を得た。この二大画家に学んで大成した彼の山水画は清代第一と称され、しばしば皇帝の命を受けて画作し、62歳のとき康煕(こうき)帝の『南巡図』12巻を2年の歳月をかけて完成している。その後故郷に帰り、86歳で没するまでの20年余、画事と弟子の育成に努めた。彼はあらゆる画風を消化し、南宗画(なんしゅうが)と北宗画とを融合し、清朝画院の南宗画化を促し、また清朝南宗画の一大画派として栄えた虞山派を開くなど、後世に大きな影響を残した。