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5年に1回、10月1日現在の人口を把握する国勢調査を補完するために、各年各月1日現在の人口を推計するもの。総務省統計局が実施している人口統計の一つであり、統計法上の基幹統計に位置づけられている。なお、各年10月1日現在の人口については、全国および都道府県別人口(総人口および日本人人口)を算出している。
国勢調査による人口を基礎(基準人口)として、その後の人口動向を他の人口関連資料から得て、毎月1日現在の人口(全国、常住している外国人を含む総人口および日本人人口)を算出している。算出に用いている統計は、出生児数および死亡者数については人口動態統計(厚生労働省)、出入国者数については出入国管理統計(出入国在留管理庁)、国籍異動については法務省資料、都道府県間転出入者数については住民基本台帳人口移動報告(総務省統計局)である。
以上の算出の経緯から、基準となる国勢調査の実施ごとに、過去にさかのぼって実績値が修正される。たとえば、2005年(平成17)の国勢調査を反映した推計人口の遡及(そきゅう)改定では、総人口は2004年(10月1日現在)の1億2778万7000人をピークに減少に転じたと推計されていた。しかし、2010年の国勢調査を反映した推計人口の遡及改定では、総人口のピークは2008年(10月1日現在)の1億2808万4000人と後ろにずれ込んだなどの結果についても公表している。
2020年9月17日