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関税法の規定に基づき、日本から外国への輸出および外国から日本への輸入について、税関に提出された輸出入の申告を集計し、定期的に公表している統計。通関統計という別称がある。外国貿易等に関する統計基本通達に基づいて実施されており、(1)普通貿易統計、(2)特殊貿易統計、(3)船舶・航空機統計の3種類がある。
普通貿易統計とは、貨物の輸出、輸入に関する統計である。ただし、少額貨物(20万円以下のもの)、旅貨物および携帯品・別送品扱いの自動車、天皇および皇族の貨物、各国の元首・その一族および従者に属する貨物、外交官関係の貨物、軍関係の貨物、金貨および貨幣用金などは除かれている。貨物の計上価格については、輸出はFOB(本船渡し)価格、輸入はCIF(保険料・運賃込み)価格が基準とされ、申告価格に基づいて行われる。統計の計上時点に関しては、原則として、輸出については貨物の出港日に、輸入については輸入許可日とされている。
特殊貿易統計とは、金統計(金貨および貨幣用金に関する統計)、船用品・機用品統計(積み込まれた船用品および機用品に関する統計)および通過貿易統計(本邦を通過する外国貨物に関する統計)をさす。船舶・航空機統計とは、船舶および航空機の入出港に関する統計をさす。なお、とくに断らない限り、貿易統計は(1)の普通貿易統計をさす。
貿易統計は、日本の統計中でもっとも古くから存在するものの一つであり、1869年(明治2)に外務省によって編成されたのが始まりである。その後1871年に大蔵省に、そして2001年(平成13)からは中央省庁再編に伴い財務省に移管された。
2020年9月17日