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北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が開発したミサイルの通称。咸鏡北道(かんきょうほくどう)花台郡舞水端(ムスダン)里の旧名、「大浦洞(テポドン)」にちなむ。準中距離弾道ミサイルの「テポドン1」は、射程距離約1500キロメートル以上。1998年8月に発射され、日本列島を越えた。北朝鮮は人工衛星「光明星(クァンミョンソン)1号」をロケット「白頭山(ペクトゥサン)1号」に搭載したものだと主張している。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「テポドン2」は、2006年7月に初の発射実験が行われ、新型ブースターを1段目、ノドンを2段目に利用した2段式ミサイルで、射程距離は約6000キロメートル。2009年4月には「テポドン2」、または派生型の発射実験が実施されるなど、改良が重ねられてきた。これら派生型は北朝鮮では「銀河(ウナ)2号」「銀河3号」などとよばれる。
2020年10月16日