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ユリ科(APG分類:キジカクシ科)の1属名。ヨーロッパ、アフリカ、西アジア原産の球根草で、約100種知られている。花は6花被片(かひへん)からなり、無葉の花茎に総状または散房花序をつける。花色は多くは白で、まれに黄色種もある。園芸的に優れた種類が花壇用や切り花用として栽培される。
2019年3月20日アラビカム(和名クロホシオオアマナ)O. arabicum L.は地中海沿岸原産で、50~60センチメートルの花茎に、純白の花を6~12個総状に開く。雌しべが大きく黒色で、花被との対照が美しい。植え付けは10月中旬から11月下旬で、花期は5月。夏に葉が枯れたら掘り上げる。ウンベラータム(英名スター・オブ・ベツレヘム、和名オオアマナ)O. umbellatum L.は地中海沿岸原産で、耐寒性のある矮性(わいせい)種。茎は高さ20~30センチメートル、花は白色で花弁の裏は緑色。花壇や鉢植えに適する。シルソイデスO. thyrsoides Jacq.は南アフリカ原産で、円錐(えんすい)花序に白色花を密につける。花もちがよいので切り花用に栽培する。