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日本大百科全書(ニッポニカ)

錐

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錐
きり

工具の一種。木材、竹、金属、石などに、細く小さい穴をあけるための道具で、おもに釘穴(くぎあな)をあけるのに使用される。工具としては古いものに属し、大まかな構造は、刃先と、刃先に回転運動を与える柄(え)からなっている。回転運動を与える方法は、柄を直接手のひらで揉(も)む方法と、他の機構を利用するものの二つに大別することができる。また、両手をこすり合わせて柄を双方向に回転させる方法とハンドル錐やボールト錐のような一方向のみに回転させる方法といった回転の違いでも区別することができる。日本の錐の主流は長らく手揉み錐であったが、ボルトを通すような深く大きな穴をあけるために、明治以降ハンドル錐やボールト錐も広く普及していった。

 錐の種類には、四つ目錐・三つ目錐・三又(みつまた)錐・壺(つぼ)錐・もじりなどがある。四つ目錐は四方錐ともよばれ、刃の先端が四角で、釘を打ち込む穴をあけるのに使われるが、木釘や竹釘の穴あけにも使われる。三つ目錐は刃の先端が三角形になっていて、釘を打ち込む穴あけ用にもっとも使われている錐である。三又錐は刃の先端が3本に分かれ、中央に高い刃をもつ錐で、釘の頭を隠すための穴をあけるのに使われる。壺錐はねじ錠を取り付けるときや埋木(うめき)をするときなど、円筒状の穴あけに使用される。もじりは柄のない四つ目錐の大きな形のもので、頭部に水平方向の回転柄がつく。四つ目錐や三つ目錐の穴をさらに大きくするために使われたが、ハンドル錐などのねじ式の錐が普及して使われなくなった。

[赤尾建蔵]2021年7月16日

©SHOGAKUKAN Inc.

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『職人歌合画本』にみる錐

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