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日本大百科全書(ニッポニカ)

罫引

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罫引
けびき

木材の側面に沿って定規板を滑らせて、表面に必要な平行線を任意の間隔で引く道具。一般に、定規板、棹(さお)、罫引刃(または罫引針)、楔(くさび)、ねじでできている。板の幅や厚みをそろえるときや枘穴(ほぞあな)の印をつけたり、鋸(のこぎり)を正確に使うとき、溝の墨付けを効率よく行うことができ、また墨線より細い線を罫書(けが)くことができる。

 使い方は、材料の側面を正しく削って基準面とし、その面に沿って定規板を動かし、棹先の刃または針で基準面と平行な線を材料面に刻む。棹の出(定規板から刃や針までの距離)が楔やねじで固定できるので、寸法をほかに移すのにも便利である。

 罫引の種類には、筋罫引、割罫引、二丁筋罫引、のみ罫引、鎌罫引、長棹罫引、穴罫引などがある。筋罫引は、線をつけるだけに使われ、一本棹、二本棹、四本棹、鎌罫引、溝罫引がある。割罫引は、板の厚みが6分(ぶ)(約18ミリメートル)くらいまでの薄い板を一定の幅で繊維方向にきれいに割ることができ、障子の骨などをつくるときなどに使う。二丁筋罫引は、表と裏で二つの寸法を罫引することができる。のみ罫引は、筋罫引の一種で、決まった間隔の枘穴やその位置を記憶させておくことができるもので、建具や家具、指物(さしもの)などに使われる。

 鎌罫引は、筋罫引の一種で、小さい枘付けのときに使う。長棹罫引は、二尺三寸(約68センチメートル)くらいまでの広い幅のものに使う、大型のもので棹はねじ止めである。穴罫引は、筋罫引の一種で、板の表面にある幅で印をつけるために使う。

 そのほかに、小刀の一種で、罫引とはまったく形が違うが、定規と併用して正確な線を刻む白(しら)罫引(白書(しらがき)ともいう)もある。

[赤尾建蔵]2021年7月16日

©SHOGAKUKAN Inc.

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